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市民の力で政治を変えよう


by masako-hiroba
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一般質問終わる(3月25日)

一般質問が終わりました。3月9日から15日まで開かれた今年の予算委員会では副委員長となりました。慣例では質問をしないとのことでしたが互助会に関する事のみ質問をしました。いつもと勝手が違いストレスの貯まる予算委員会となってしまいました。
今回の一般質問は次の事項を取り上げました。
・元理事、元助役の相次ぐ不祥事について
・修学旅行について
・授業時間数について
・互助会について
・槇尾川ダムについて
一般質問のやりとりは今整理中で、数日中にホームページにアップする予定です。
私が今回質しかった事は
<元理事、元助役の相次ぐ不祥事について>
今回の不祥事は一昨年のコスモポリス汚職に引き続き3回目で単なる偶然ではなく、和泉市の体質に根ざしているのではないかと危惧したためです。
ところが市長を始め行政側の今回不祥事に関する危機意識は全く希薄で、事件発生後も緊急に善後策を講じた節もなく、対応はコスモポリス汚職後に制定した職員倫理条例に屋上屋を重ねる汚職マニュアルを策定する程度で、私が提案した市民を含む外部の有識者からなる刷新会議の制定も全く顧みられませんでした。
議会は当初百条委員会の設置を唱えていた議員も当局がこの問題を検討する委員会の設置を表明した途端意見を翻し、結局百条委員会設置を提案したのは私と共産党議員の計5名に終わりました。市政をチェックすべき議会のありように思いをはせざるを得ません。
<修学旅行について>
修学旅行を実施するに当たり、下見の時期や方法が現状でいいのかと問題提起を受け質問しました。
ところが全ての中学校で修学旅行の見積もり資料は今年度のみしか残っていなく、以前のものはほとんど無い状態でした。下見については復命書があるのみで報告書も無いなど文書管理のずさんさが明らかになりました。又下見に業者が同行した学校が3校、もっとも多い学校では10人の先生が下見行っており(規定以上の人は自己負担だが)首をかしげる事が横行しています。
下見のあり方、見積もりの取り方、文書の保存、報告書の作成等提案しました。
<授業時間数について>
ゆとり教育で授業時間数が減ったためとして学力が低下したと叫ばれている中、決められた授業時間が守られているか質しました。
和泉市の授業時間数の達成状況は全く不十分といわざるを得ません。泉大津市、岸和田市、富田林市等は殆ど達成しているにもかかわらず、和泉市は未達成の学校がたくさんありました。この状態はここ数年続いています。教育委員会は学校からの授業時間の報告書をしっかりチェックしバックアップすべきです。
望まれる教育とは授業時間数だけではありませんが、これは最低限確保されねばならないもので、これを確保した上でそれぞれの学校が工夫を凝らした授業を行うべきです。
ある学校の校長・教頭は大幅に授業時間が未達にも関わらず、保護者からの抗議に全く問題意識が無かったようです。
教育委員会は学期ごとに指導していくと答えましたが、私は毎月目標を設定し計画を達成するよう提案しました。
<互助会について>
予算委員会で答弁不足の事項について追加質問しました。
まず気になったことは市は当事者意識が希薄なことです。互助会に任せている、互助会がこう言っているという答弁が節々にあり、今問題になっていることを自分の問題としてとらえている節が見えてきませんでした。市は職員の福利更生事業を互助会に委託している立場であり、互助会は委託を受けて事業を行っているだけで、どのような事業を行うかは委託している市が考えるべきものです。
例えば今問題となっている”退会給付金(退会餞別金)は他の自治体でどうなっているか”を質しても、”互助会が把握していません”との答弁で、”把握するよう要請して欲しい”と重ねて質問しても、”互助会が自発的に運営しているのでそのつもりはない”との答弁に終始しました。
特に私が問題にしたのは決算書に出てくる責任準備金(H15年度決算で519億円)です。この責任準備金はここ数年急激に減少しており、この責任準備金とはどういう性格のものかを質したところ、これは繰越金であると答弁しました。
何故責任準備金と表記しているのか再び質したところ、誤解を招くなら表現を変えてもいいとの答弁。
繰越金と責任準備金とは性格がまったく異なるものです。
繰越金であれば使途は制約されず、又どれほど持っていないといけないというものでもありません。一方責任準備金は将来の給付に備えて積み立てておくべき性格のお金で、互助会の給付の8割がたを占める退会餞別金は在会年数と月俸から決められた計算式で給付を約束しているもので、準備金が無いから給付しないと言うわけには行きません。借金をしてでも給付しなければならないものです。
従って互助会の決算書にある責任準備金はまさしく責任準備金であって繰越金ではありません。責任準備金であれば正当にそれが積み立ててられているかは互助会の財政を評価するのに最も大事なもので、計算していないなどは想像できません。
私はこの制度は違法で出来るだけ早く止めるべきと考えていますが、今質しているのは度々制度を変えているこの制度のいい加減さを質しているのです。今の責任準備金では到底現在の退会餞別金の制度は維持できないと考えるためです。
<槇尾川ダムについて>
槇尾川ダムは昨年の再評価委員会で条件付ながら継続の答申をしました。
しかしダムが建設されるのは平成20年でまだ数年あります。少しでも市民の皆様にこのダムとはどのようなものかを知っていただきたく、質問を続けます。
現在進めている槇尾川の河川整備はS57年の洪水に対応する為に進められています。この事業は河川改修に104億円、ダムに128億円の費用で10年かけて進められています。ところがこの事業が完成しても、槇尾川河川整備計画の100年確率対応の雨が降ったときには洪水は防げず多くの地域で洪水に見舞われます。この100年確率対応の事業には更に634億円の巨費が必要で、そのスケジュールは決まっていないということです。
この財政難の折、更にこのような巨額の費用が河川改修に投入されるとは考えられません。事実上槇尾川ダムの河川改修はこれで打ち止めになる公算が極めて大きいと考えるのが妥当と思います。
そう考えるとこのダムは何故今建設しなければならないのでしょうか。このダムは100年確率対応で基本高水を750トンから700トンに下げることを目的に計画されたもので、50mm対応ではそもそも必要ではない事業です。
50mm対応であれば今回の河川整備で十分対応可能で、問題があるとすれば大川橋から上流です。ところが今回のダム計画の契機となったS57年の水害は全体の浸水家屋3911戸、槇尾川が原因と考えられるもの533戸、その内大川橋から上流は仏並第2排水区の30戸だけです。それも床下浸水の軽度なものです。
この30戸のために今128億円の巨費と環境破壊をもたらすダムが計画されているのです。
これがダム計画の実態です。
巨大なコンクリート構造物は一度作ってしまえば元に戻せません。後になって何故こんなものを作ったのかと後々の人に言われないようもう一度考えてみようではありませんか。
質問を終えた翌日ダム予定地を見てきました。仏並町の家並みをはずれたあたりから山へ目をやると、頂上の方まで木が伐採され思わず声を出してしまいました。しばらく車を走らせると、以前よりも伐採があちこちで行われ、山肌が露出していました。
以前通行止めになった箇所には土嚢が積まれブルーシートがかけられていました。青少年の家まで来ると防災工事中でした。5月末までの工事予定で約1千万円をかけて行うと看板に出ていました。
つい一年前までは殆ど変わらない四季を毎年繰り返していたのに、工事が入ってからは激変しています。
こんな現場を見ても心を痛めないでおられる人たちもいるのですね。ダム関係者は是非この変わり様を見て欲しいと思いました。
by masako-hiroba | 2005-03-26 18:50 | 議会